こんにちは321です。
世界中の人々と比べると日本人は無宗教である割合が高く国民の6〜7割が無宗教だと言われています。
そもそも、宗教という言葉に抵抗を感じる。
なぜだろう?
日本で1番人口の多い宗教
文化庁の発表によると日本で1番ポピュラーな宗教は神道(しんとう)です。
ところで、神道ってなに?
神道とは
日本古来の宗教で山や川、海などのあらゆるものに神が宿ると考えられています。
「八百万の神」(やおよろず)という言葉を知っているでしょうか?
これは神道における神々の数で、数え切れないぐらいたくさん神様がいると言う意味で何にでも神様は宿っているという考えです。
ものを大切にする日本人が多いのはこういう由縁があると思います。
飛鳥時代に伝わった「仏教」を取り入れて、明治時代まで神と仏を一体とする神仏習合という考え方で浸透していました。(明治時代に仏と神は分離させられた)
他の宗教との違い
キリスト教、イスラム教などとは違い「教典」がなく、規律も道徳観念もありません。(めっちゃユルい)
決定的に違うのは、神様の数です。
キリスト教はイエス・キリスト、イスラム教はムハンマドという絶対的な神様が1人いますが、神道の場合は神様がたくさんいます。
こういう背景により、他の宗教よりも帰属意識が薄いです。
国家神道
天皇は神であるという考え。
明治維新後、キリスト教や他宗教がたくさん入ってくる中、列国に負けない国にする為に国民の意識統一をする必要がありました。
そこで、神道を利用し「神=天皇」であるという教えを徹底させ国民の統一を図る。これが国家神道です。国家神道はGHQに解体される戦後まで続きました。
新興宗教
幕末〜近代にかけてできた新しい宗教。
色々種類はあるがオウム真理教に代表されるカルト宗教も含まれるので、世間のイメージがめちゃくちゃ悪い。
もともと、信仰に対するハードルが低かったことに加えて、こういった歴史が重なり宗教という言葉にネガティブな印象を持つようになったのです。
日本人は決して、何も信じてないわけではない。
神道や仏教に「教典」や規律がないことや歴史背景もあり、日本人は神道に対して熱心ではありません。
自分が何かを信仰しているといった意識もないければ、これといった宗派もない人が多い。
しかし正月には神社に参拝するし、困った時には神様に頼みます。トイレの神様だっています。
生活にゴリゴリに根付くほどの信仰心はないけれども、神様の存在を信じている or いるかも知れないと思っている。これが多くの日本人のスタンスなのだろうと思います。
無宗教である良さ
日本のように無宗教者が多い国はマイナーです。しかし、だからこそいろんな信仰について寛容でフラットに見ることができますし、それを取り入れて融合することができます。
クリスマスでイエス生誕を祝い、お正月で神様にお参りをする、死者を弔う際はお坊さんが寺でお経を読む。こんなミクスチャーができるのは恐らく日本ぐらいです笑
まとめ
日本人は無宗教のように思えるが、昔から神道という信仰がある。(人による)
他の宗教と比べるとめっちゃユルいので無宗教のように見えてしまう。
神道は様々なものに神様が宿るという考え。だから日本人はものを大事にしたり、カタチあるものが好き。(CDや現金主義が根強いのもこういう背景か!?)
無宗教だからこそ、宗教をフラットに見れ世界のハブのような働きができる。