僕はこうして海外で働くようになった

私がブラック企業を1年で辞めた話【その1】

新卒で光通信に入社した私。

地獄のような新人研修を終えた私はいよいよ現場に配属されました。

ちなみに例の研修の後、数名が辞めたようですが、ほとんどが残り晴れて光戦士への第一歩を踏み出しました。

例の研修についてはこちらを読んでね。

【洗脳!?】私が体験した光通信、新卒研修の話光通信に新卒で入社した私の体験談です。今回は当時の新人研修について書いています。 声が枯れるまでの社訓唱和や50キロの登山など、ブラック企業は研修から真っ黒でした。漆黒の新人研修内容を大紹介しています。...

今回は配属後のストーリーを紹介します。

社内の挨拶は「オス!」一択

新手の宗教なのかな?新手の宗教なのかな?
光通信では上司に挨拶する時は基本「オス!」と言います。

あ、ちなみに光通信は空手とか格闘技系の団体ではありませんし、一切の関係もありません。
 
「オス」は「お疲れ様です」「おはようございます」の頭とお尻をとっているらしいのです。

なぜこういう呼び方をするのかと言うと、「お疲れ様です」「おはようございます」は長いから。

途中でダレて「おざ〜す」と言うぐらいなら2文字を全力で言え!という理屈らしいです。
 
しかし、先輩達の挨拶を聞いていると

先輩
先輩
ゾス!

先輩2
先輩2
ゾスゾス!
 
321
321
ん?ゾス??
 
はい。

「オス!」ではなく「ゾス!」と言っています。確実に。
 
理由を聞いてみるとそっちの方が気合いが入っているように聞こえるからだそうです。
 
よく分りませんが光通信での挨拶は「オス!」もしくは「ゾス!」でした。

もし、街で「オス!」とか「ゾス!」と言っている人を見かけたら、その人は間違いなく光戦士なので、温かい目で見守ってあげてください。
 

名刺を30枚あつめるまで帰れまてん

これはマジで地獄でした。これはマジで地獄でした。

挨拶のルールに若干ドン引きしながらも「ここで生きていくには従わねば…。」と思い

321
321
オス!321です!!本日からよろしくお願いします。

と上司に挨拶しました。

普通の挨拶なので「おう!よろしくな〜。」的な返答がくると想像していました。

しかし上司から返ってきた言葉は

光の上司
光の上司
新人はまず、名刺30枚集めてから挨拶来て。

321
321
…名刺30枚?

当時、新人は名刺を30枚集めて来なければならないというルールがありました。

とにかく飛び込みで名刺を交換してもらえ!

名刺集めのルールはこちら!

  1. 自分の名刺を持って外出。
  2. 街ゆく人や会社に飛び込み名刺交換してもらう。
  3. 30枚集めるまでオフィスに帰れない。

    ※1時間毎に上司に電話して現在、何枚集めているのか報告すること。

新人全員がこのルールに従って、名刺を抱えて外へ飛び出して行きます。

街中で「すいません!名刺交換してもらえませんか?」と知らない青年に声を掛けられたことはありませんか?

雰囲気はあんな感じです。

光通信は圧倒的No,1を目指す企業体質なので、早く帰ってこないと間違いなく激詰めされます。

それだけは避けたいので、効率よく集めようと、ビルの上から下までローラをかけたりしていましたが全然集まりません。正直知らない奴からいきなり名刺交換を求められると気持ち悪いですよね?

1時間毎に上司に連絡を入れなければならないので、連絡を入れます。

321
321
オス!321です。現在3枚です!

光の上司
光の上司
3枚??少な過ぎ!サボってるだろ。次の報告までに5倍にしといて。

321
321
え?いや、それはちょっと無理なんじゃ…。

光の上司
光の上司
ガチャ。

基本、電話はガチャ切りされます。
みんな1時間毎に詰められながら、あの手、この手で名刺を集めて行きます。

神の助け!? 〇〇屋さんに救われる


自分も早く集めないとヤバイな〜。と思いながらも全然集まらない現状に焦りまくっていました。

とりあえず数をこなさないと始まらないと思い、看板も表札も見ずにあるお店に飛び込みました。

中にいたスーツを着たお兄さんに名刺を出して挨拶しようとしたその時!なんと向こうから名刺を出してくれたのです。

戸惑う私をよそにお兄さんは「どのような物件をお探しですか?」と質問してきます。

「ん?物件?」一瞬戸惑いましたが、すぐに状況を理解しました。私が適当に入ったお店は不動産屋さんだったのです。

321
321
お客のフリして不動産屋さんに入れば、向こうから勝手に名刺くれる。これはイケる!

今となっては、あの頃から思考がブラックだったんだなぁと思います(笑)。

その後「この辺りで家を探してるんですよね〜」という雰囲気を出しつつ、大量の不動産屋さんを攻めて名刺をGETしました。

何とか名刺を30枚集めてオフィスに帰れたのですが、定時になっても集めれてない同期もいました。

さすがにこの辺で終わりだろうと思っていたのですが、完全に光戦士となっている上司は

光の上司
光の上司
よし!今日はここまで。まだ集めれてない奴は明日の朝から続きをやれよ。

と普通に言い放ちました。「目標必達が使命なのだから、当然だろう」という顔です。

きっと血は赤色じゃないです。

私がブラック企業を1年で辞めた話【その2~テレアポ編〜】新卒でブラック企業に入社した私。私が体験した光通信の内情を綴っていきます。今回はテレアポ業務についてです。光通信でどのようなテレアポをしていたのか?アポインターがよく使う手口、光通信の内情をリアルにお届け!...