この記事を読んでいる大体の人は「海外移住」や「フィリピン移住」に興味があると思います。移住となると、色々準備が必要ですが1番先にやらなくてはならないのが、住む場所の確保!
しかし、日本と違って海外では言語や文化が違うので思ったように賃貸交渉が進まないケースも…。
こんにちは。
フィリピン・セブ島で2年ほど生活している321です。
今回はセブ島で初めて家を借りた時に私自身が実際に感じた、フィリピンで賃貸する時に絶対やってはいけない行動を紹介します。
空気を読んで「Good」を連発する
フィリピンで家を借りる時も日本と同様、内見へ行きます。内見にはオーナーか不動産エージェントが立ち会いますが、ここで「微妙だなぁ」と思っている物件に「Good」と言わないようにしましょう。
日本だと「微妙だなぁ」と思っていても面と向かって否定するのは気が引けるので「いいですね」と言ってその場をやり過ごす事が多いと思います。
日本ではどうってことない普通の行為ですが、フィリピンでは本気でその物件が気に入っていると思われ、ゴリゴリに営業されるケースがあります。
そうなった時、断る作業がめちゃくちゃ面倒です。
いい物件だねって言ってたじゃない!!
ね?
雰囲気でわかるでしょ?
気に入っているんだったら、早く契約してよ!
全てのフィリピン人がこんな感じではありませんが、日本人特有の空気を読むという文化がありませんので、こちらの常識は一切通用しません。
英語が不慣れだからといって愛想笑いと「Good」を連発するのは控えた方がいいです。イケてないと思った場合はどの部分がイケてないのかGoogle翻訳を使ってでも、しっかり伝えるようにしましょう。
なんの交渉もせずに契約しようとする
フィリピンで家を借りる場合は必ず家賃、家具に関する交渉した方が絶対に得です。
どういう事かというと、フィリピンでは家具、家電が最初から付いている物件が一般的なので、日本のように自分で1から家具・家電を揃える必要はありません。
しかし、どの程度、家具・家電を充実させるかはオーナーによって異なります。
自分が気に入った物件に必要な家具・家電がなかったとしても交渉次第でオーナーが購入してくれる場合があります。しかも、高確率で!
実際、私の友人は入居することを条件に電子レンジやウォーターサーバーを買ってもらっていました。
何を隠そう私も交渉の結果、家賃の値引きに加えて、週1の掃除&ベッドシーツ交換、クリーニングを無料で付けてもらいました。
日本だとゴリゴリ要求すると嫌われてしまいそうで、交渉を避ける人が多いと思いますが、フィリピンでは交渉が当たり前です。
これは要求しすぎかな?どうせ無理だから…。と日本人的な感覚で勝手にボーダーを決めて交渉せずにサインすると100%損をしてしまします。
フィリピンで家を借りる時には「断られて当たり前」「言うだけタダ」と言う精神で交渉はタフにしていきましょう!ただ、横柄になるのはお門違いなので、しっかり礼節を持って交渉に臨みましょう。
交渉で決まったことを口約束だけで済ます
交渉して決まったことは必ず契約書に記載してもらいましょう!家も決まり、交渉も終わってひと安心したいところですが、ここが最も重要な点です。
契約書に細かいことを記載するように要求すると、そこまで書くの?信頼してないの?と思われそうで気が引けますが、ここは決して引かないでください。
なぜなら、フィリピンにおいて口約束は窒素より軽いからです。
元来、フィリピン人は明るい性格なので笑顔で「OK」とすぐ言ってくれることもあります。しかし、物忘れが激しいのか後になって「言ってない」と人が変わったように態度が変わることもしばしば。
トラブルになった場合、サインがあれば何とかなる可能性が高いですが、サインがない場合はかなり無理ゲーになるので注意してください。
口約束だけだと思わぬトラブルも…
これは実際に私が経験したトラブルなのですが、私は部屋を借りる時にオーナーの娘さんと週に1回部屋の掃除にきてくれる契約をしていました。
最初はきちんと掃除に来てくれていたのですが、ある時チップを要求されました。
私は彼女に掃除の対価は家賃という形で支払っている・チップは期待を超える仕事をしてくれないと支払わない旨を伝えると翌週から彼女は掃除に来なくなりました。
どうしたんだ?だと思い私は彼女に連絡をとりました。
契約の時、掃除代は家賃に入ってるって言ったやん。
チップを支払えば問題はすぐに解決するようなので、支払おうかと思いましたがエージェントに掃除のことを契約書に記載してもらった事を思い出して、エージェントに困っている旨を伝えました。
それから、私、エージェント、オーナーの娘の3者で話し合いです。
オーナーの娘は一向に主張を曲げようとしませんでしたので、私も「契約書に書いてあることをやってくれないなら、家賃は一切支払わない」と強く出ました。
おかげで契約違反は英語で「Breach of contract」と言うのだと学びました(笑)
エージェントが仲裁に入ってくれましたが、契約書にしっかりと記載してお互いのサインがあるので代わりの人を探して、週一回の掃除は提供すると約束してくれました。
きっと、契約書に明記されてなければ「言った」「言わない」の水掛け論で話が進まなかったでしょう。
どんな些細なことでも、決めたことは契約書に書いてもらうようにしましょう!
まとめ
家を借りるという日本では当たり前にできていた事でも、場所が変わればかなり勝手が変わってきます。
特に意識して欲しいことははっきりと意思表示をすること。英語が話せなかったり、相手を傷付けたくないと思う気持ちはよく分りますが、後々のトラブルを回避する為にも意思表示はしっかりと行いましょう!
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