2010年4月。
私は株式会社光通信の社員となりました。(前回までの話はコチラから)
今回は光通信でどのような仕事をしていたのか?紹介します。
※光通信がどのような会社なのかはググってね。
ちなみにですが、私の中でブラック企業の定義は
- 大量採用からの大量離職
- 長時間労働が当たり前(残業代出ない)
- 精神論で全てが決定している。
- 人格否定、怒鳴り散らすことが多い
こういう事を日常的に行なっている企業です。
そんなこんなで、光通信への就職が決まった私は入社前の研修に参加することとなりました。
まるで軍隊!?恐怖の合宿研修
同じ時期に入社する約100名と山奥の研修施設で二泊三日の研修です。
今は行われているか知りませんが、同時はこの合宿で何人かは確実に辞めると言われていました。
ここでは、真の光戦士となるべく、光通信の社風がガッツリと叩き込まれました。
※光戦士(光通信の優秀な社員=社畜)
今思えば、何も知らない学生達に「社会ってこういうもんなんだよ」という洗脳が目的だったように思います。
声が枯れるまで社訓を読み上げる
まずはいくつかのグループに別れて声出しという名の社訓を力の限り唱和するように求められます。
光通信の社訓
一つ、我々は常にロマンと美学を持って行動すべし
一つ、我々は常に謙虚で素直な気持ちを持って行動すべし
一つ、我々は常に全体の調和を考えて行動すべし
一つ、我々は常に真のエネルギーを持って目的の為に純粋な行動を取るべし
一つ、我々は常に不可能の向こうに可能が、あきらめの向こうに成功があることを信じて行動すべし
人事社員のOKが出るまで何度でもやります。
全てを悟った瞬間でした。
その辺の会議室借りてやったら、確実にクレームきますからね。成人男女100名が大声で同じ事を叫んでいる姿は新興宗教も真っ青です。
途中、全力で声を出してないという理由で人事から激詰めされます。
途中で泣き出す子もいましたが関係ありません。光戦士になる為にはこれぐらいの圧は耐えて当然と言わんばかりに容赦無く詰めます。
当時は
と思っていました。しかし、せっかく入社したので「ここで頑張るぞ!」という気持ちの方がまだ強かったです。
ブラック研修の真骨頂 | 50キロ歩かされる
1日目に会社の説明と社訓唱和を行なった、次の日は5名程度のグループに分けられて指定されたルートを歩き、研修施設までを帰って来るように求められます。
その距離なんと50キロ!!
普通なら
と疑問を持つところですが、前日の強烈な洗脳によりみんな何も言わず準備します。
しかし、私はある重要なことに気付きます。
そう。これから山道を歩くのにブーツを履いてきてしまっていたのです。
一人ブーツを履いている私を見つけた光戦士は
と今日も激詰めをかましてきます。
ヤバいな〜と思った私は
これはレッドウイングのアイリッシュセッターといいまして、猟師が山道を歩くときに使っていたブーツなんです。
なので、山道を歩くのに適していると判断しました。
とっさの言い訳です。
レッドウイングのアイリッシュセッターの話は本当ですが、50キロも歩くのに最適な訳がありません。
納得したのか、してないのか
と言い放ち社員は私から離れました。
圧倒的No,1以外は無価値である
何だかんだで歩き、自分のグループは1番で帰還できました。ブーツの件もあったので、かなりホッとしました。
というのも、2位以下のグループは帰ってくるなり激詰めされていたからです。
圧倒的No,1目指せって言ったよね?
ねえ?何で出来ないの?
途中で遊んでたんじゃないの?
息をする暇もないぐらいの激詰めです。
と喜んでいた矢先、社員が私達のグループを呼びつけ
しかし、私は圧倒的No,1を目指せと言った。2位との時間が僅差すぎる!!
こんなものは1位ではないんだよ!!!!!!!
圧倒的No,1以外は無価値であると教えられた瞬間でした。
ブラック研修のクライマックスは超絶ダメ出し
研修の最後はこれまで同じグループだったメンバーから一人ずつ暗闇&爆音の中でダメ出しをされます。
的なダメ出しをメンバー全員から言われます。
中には泣き出す子もいました。
自分はどんな事言われたのか思い出そうとしてみましたが、ダメ出しをしている間のBGMがB’zの「LOVE PHANTOM」だった事しか思い出せませんでした。
よくよく思い出してみるとB’zが大好きな私は
と思いながら爆音で流れる「LOVE PHANTOM」にテンション上がっていました。
今、思い返してみると「よく最後まで参加してたな〜」と思います。
これが社会なんだと思ったり「みんなやっているしなぁ〜」という日本人独特の同調圧力に屈していたのです。
そんなこんなでブラックな研修を終え、光戦士のタマゴとなった私はついに現場へ配属されるのでした…。
続きはこちらから。